# 福田康夫元首相死去 90歳 首相在任1年、洞爺湖サミット議長 福田康夫元首相が22日、東京都内の病院で死去した。90歳だった。近親者で密葬を営んだ。後日、本葬を営む。 1936年7月、東京生まれ。早稲田大政治経済学部を卒業後、丸善石油(当時)に入社し、17年7カ月勤務。その後、父赳夫首相の秘書官などを経て、90年衆院選で旧群馬3区から初当選した。連続7回当選し、かつて赳夫氏が率いた清和会(後の安倍派)に所属した。 00~04年に森、小泉両内閣で官房長官。特に小泉内閣では「影の外相」とも呼ばれ、日米蜜月関係を裏方として支えた。小泉純一郎氏の後を継いだ安倍晋三首相が突然辞任したことに伴う07年9月の自民党総裁選で、麻生太郎氏との一騎打ちを制し、第91代首相に就任。日本憲政史上、初の親子での首相就任となった。 首相在任中は、参院で野党が多数派を占める「ねじれ国会」のもとで苦しい政権運営を強いられた。局面打開を目指して民主党の小沢一郎代表との党首会談で大連立を打診。小沢氏は同意したが、民主党内の幹部が反対したため頓挫した。日銀総裁の国会同意人事を巡って与野党が対立し、総裁が空席となる異常事態も起きた。 得意とする外交では、08年の北海道洞爺湖サミットを取り仕切ったほか、中国の胡錦濤国家主席(当時)と緊密な関係を築いた。一方、内政では、中国製冷凍ギョーザ中毒事件などを受け、消費者庁創設構想を推進。「消えた年金記録」問題などの教訓を踏まえ、公文書管理法の制定に取り組んだ。 しかし、在任1年を目前にした08年9月1日夜に緊急記者会見を開き、退陣を表明した。「あなたとは違うんです」はその年の流行語大賞のトップテンに選ばれた。