トランプ米大統領は14日、西部アリゾナ州での支持者集会で演説し、イスラエルと共に2月から進めてきた対イラン軍事作戦に関して「私はやり過ぎたかもしれない。誰と交渉すればいいのか分からないのだ」と述べました。相次ぐ要人殺害によって指導層が不在となった現状に言及し、図らずも自身の「誤算」を認める形となりました。
米国とイスラエルによる作戦では、イランの最高指導者だったアリ・ハメネイ師や最高安全保障委員会トップのラリジャニ事務局長らが次々と殺害されました。トランプ氏は攻撃の成果を強調したものの、交渉相手が見当たらない問題を指摘しました。最高指導者の後を継いだモジタバ・ハメネイ師は3月の選出以来公の場に姿を見せておらず、体制内では対米強硬派の革命防衛隊の力が強まっていると指摘されています。
一連の軍事作戦をめぐっては、出口戦略の欠如や米側の見通しの甘さが指摘されています。イランによるホルムズ海峡の封鎖に伴うガソリン価格の高騰などにより混乱が続き、11月3日に投開票を控える中間選挙に向けて与党・共和党への逆風となっています。トランプ氏は選挙前の攻撃再開には否定的な姿勢を示していますが、明確な出口戦略は見い出せておらず、イラン側も徹底抗戦の構えを崩していないため、先行きは混沌としています。

