世界初、火星の衛星からの試料持ち帰りに挑戦へ JAXAのMMX探査機が打ち上げへ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、火星の衛星「フォボス」から砂などの試料を地球へ持ち帰る火星衛星探査計画「MMX」の探査機を、鹿児島県の種子島宇宙センターからH3ロケットで打ち上げる予定です。20日にも打ち上げが実施される見通しで、火星の衛星への着陸および試料回収は世界初の試みとなります。

高難度の着陸を支える「脚」のこだわり

フォボスは1877年に発見された火星の2つの月のうちの一つで、直径約23キロのいびつな形をしています。地球の2000分の1程度と重力が非常に小さいため、着陸時に機体が傾いた場合の姿勢立て直しが難しく、わずか6000キロ離れた火星本体の重力影響も受けるため、極めて高度な制御技術が求められる高難度ミッションです。こうした厳しい環境下で確実に大地をとらえるため、探査機の開発を担当した三菱電機が「脚」の構造にこだわり抜いて設計しました。