ブラジル大統領選の決選投票が25日に投開票を迎える。世論調査では、右派・自由党のフラビオ・ボルソナロ上院議員が僅差でリードしているものの、再選を目指す左派・労働者党のルラ・ダシルバ大統領が猛追しており、非常に激しい接戦となっている。

物価高や治安対策を巡る最終盤の攻防

選挙戦の最終盤となる23日夜には、両候補が最後のテレビ討論会に出席して直接論戦を交わした。ブラジルでは物価上昇や高金利による家計の圧迫が深刻な課題となっており、ボルソナロ氏は政権側の責任を非難し、ルラ氏は経済活性化による国民の収入確保を訴えた。

また、国民の関心が高い治安対策や対米関係を巡っても激しいやり取りが行われた。しかし、政策論争だけでなく、互いの汚職疑惑を持ち出して非難し合うなど、個人攻撃や挑発の場面も目立つ展開となった。

第1回投票からの動きと縮まる支持率の差

一方のルラ氏も、低所得者層向けの現金給付制度の実績を強調するほか、労働時間短縮の憲法改正案を前倒しで可決させるなどして巻き返しを図っている。調査会社の世論調査によると、両氏の支持率の差は8日時点の4ポイントから、22日時点では1ポイント差へと急接近しており、行方は最後まで予断を許さない情勢となっている。