セルビア総選挙で14年ぶりの政権交代へ 学生主導の新興勢力が勝利

東欧セルビアで25日、議会(定数250)の総選挙が投開票され、14年間にわたり実権を握ってきたブチッチ前大統領率いる与党連合が敗北を認めました。これにより、同国では14年ぶりとなる政権交代が確実となりました。

学生主導の「学生リスト」が過半数を確保

今回の選挙で地滑り的な勝利を収めたのは、強権政治への抗議運動から派生した新興中道勢力「学生リスト」です。現地メディアによると、同勢力は過半数を超える135~140議席を獲得する見通しです。敗北を認めたブチッチ氏は、学生リストの躍進について「主権国家を倒すための企てだ」と主張しました。

セルビアでは2012年以降、ブチッチ氏の統治下で司法の独立や報道の自由が後退し、汚職や縁故主義が深刻化していました。こうした状況に対し、2024年に北部ノビサドで発生した鉄道駅事故をきっかけに、学生主導の反政権運動が急速に拡大しました。

「学生リスト」は学生自身が出馬するのではなく、大学教授や医師、文化人など既存政党と関わりの薄い専門家を候補として擁立しました。汚職撲滅や司法改革、メディア環境の改善といった制度改革を掲げたことが、中間層の幅広い支持につながったとみられます。